東京 神奈川 埼玉 千葉 関東の公園、庭園、観光地を紹介しているパークナビ
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多くの文人が暮らしていた東京の本郷には、むかしの住居跡地や明治時代からの旅館などが今も多く残っています。
樋口一葉をはじめとする文人たちの足跡をたどりながら、歴史ある建造物を見たり、趣のある本郷の坂道を歩けは、気分は明治時代にタイムスリップ。
本郷には大きな公園や子供が遊ぶ遊技場などはありませんが、明治の面影に触れながら本郷界隈の散歩を楽しみましょう。
樋口一葉は4歳から9歳までを東大赤門前で、18歳から3年間は菊坂に家を借り、母と妹を住まわせ、自身は安藤坂の歌塾の師匠の家に住んでいました。
その後小説を勉強しはじめ「一葉」と名乗り、21歳の時、生活苦のため吉原遊郭近くで荒物屋をはじめましたが、22歳の時に丸山福山町(白山三業地)へ転居。
生涯を閉じるまでの1年4ヶ月で、「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」などの近代文学の傑作を生み出しました。
いまも本郷には、樋口一葉の生活にまつわる跡地がいくつも残っています。
本郷の散歩はまずは文京ふるさと歴史館から。江戸時代の武士や町民達の暮らしを展示物や模型で見ることができます。
無料で配布されているリーフレットには散策地図も記載されているので便利。ここで知識を仕入れて散策すると街への興味が膨らみます。
本郷には明治時代、多くの下宿があり、その後旅館へと姿を変えていきました。漱石、鴎外、啄木などの文豪が旅館に宿泊して執筆活動を行っていました。
今でも明治時代から残る、大栄館、鳳明館といった有名な旅館が数件あり、築100年以上の建築物を見ることができます。現在も営業中。
本郷散策の中心といっても良い炭団坂。この坂からは菊坂方面の景色を望むことができます。
炭団坂周辺には宮沢賢治、坪内逍遥など文豪たちの居跡が点在しています。
菊坂よりひとつ南側にある通りはむかし懐かしい路地。
木造の家屋、井戸など昔の生活がそのまま残っているエリアです。
坂の多い本郷で一番有名な坂、菊坂。本郷を東から西に貫いている通りです。意外に風情はなくどこにでもある商店街の景色。
明治20年、共同印刷の前身 博文館が創業され、その後本郷には多くの印刷会社が設立。また、薬店や医学書を扱う店が多いのも本郷の特徴。
本郷三丁目交差点にある「かねふさ」は江戸時代歯磨き粉を販売して大人気になったお店。
樋口一葉は18歳からは菊坂に住み、母や妹と裁縫などの内職をはじめる。この井戸はそのときに一葉が実際に使用していたもの。
樋口一葉が生活苦のためにかよっていた旧伊勢屋質店。
少し脚を伸ばして白山通り沿いを北に歩けば一葉終焉の地、白山三業地へ。ここで一葉は三業地で働く女給から書き物を頼まれたり、人生相談にのったりして過ごしました。
その経験を基に執筆された「にごりえ」、また「たけくらべ」「十三夜」など、名作を1年4ヶ月の間で立て続けに発表。肺結核のため24歳の若さでこの世を去りました。
本郷散策は、都営大江戸線「本郷三丁目駅」、東京メトロ南北線「東大前駅」、またはJR「水道橋駅」が便利です。
住所 | 東京都文京区本郷2~6 |
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