駒場公園 | 関東公園ガイド [パークナビ]
               

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目黒区

駒場公園


駒場公園の見どころは、旧前田邸の洋館と和館

 
駒場公園は、駒場東大前駅から徒歩8分の場所にある、緑に囲まれた都会のオアシス。
 
旧前田家本邸の洋館と和館、ピクニックができる芝生広場と雑木林の散策路など、建造物の見学から、ちょっとしたお散歩まで、幅広い目的で利用できる公園です。
 
 
この記事では、駒場公園の見どころについて解説します。

 

駒場公園の歴史


駒場公園がある場所は、加賀百万石の当主だった前田利為の屋敷跡です。
 
前田邸は、本郷の東京大学弥生キャンパスにありましたが、現在の駒場公園の地にあった駒場農学校(東京大学農学部、筑波大学、東京農業大学の前身)が、本郷へ移転するする際に、入れ替わるように、その跡地に移転。
 
駒場公園のシンボルとも言える洋館は1929年(昭和4年)、和館は1930年(昭和5年)に、それぞれ竣工しました。
 
 
戦後、前田邸は連合軍司令官の官邸としてつかわれていましたが、1967年(昭和42年)に東京都が駒場公園として一般開放。
 
1975年(昭和50年)には目黒区に移管され、目黒区立の公園になりました。

 

駒場公園の概要


目黒区内でいちばん広い、40haの面積を有する駒場公園の入口は3箇所。
 
小田急線の代々木上原駅、東北沢駅に近い正門。
井の頭線の駒場東大前駅に近い南門。
 
そしてもう一か所、東門があります。
 
 
重厚な門構えの正門を入ると、左手には日本近代文学館と和館。
 
正面にはバラの花壇と洋館が見えてきます。
 
園内の南側には、ピクニックやボール遊びができる芝生広場と雑木林の散策路。
 
 
園内の全体配置は、前田家が居住していた項の姿を残しています。
 
 
YouTubeでも駒場公園の動画が見れます!icon-external-link (1分13秒)

 

旧前田邸の洋館


2013年(平成25年)に、国の重要文化財に指定された旧前田邸の洋館は、駒場公園の見どころのひとつ。
 
前田家の家族の生活の場であるとともに、海外からの来賓客を迎える迎賓館としての役割をもっていた建造物です。
 
 
駒場公園開園当時、洋館は近代文学博物館として利用されていましたが、2002年(平成14年)に博物館は閉館。
 
現在は、無料で館内を見学できます。
 
 
食堂や宴会場が配された1階、そして居室や寝室、書斎など前田家の居住スペースだった2階では、前田利為の暮らしぶりを垣間見ることができます。
 
洋館の館内

 

旧前田邸の和館


外国人の接客用に建てられた書院づくりの和館。
 
館内には大広間、居間、茶室、そして縁側からは、コイが泳ぐ池を中心とした泉水式庭園が望めます。
 
 
和館の1階部分と茶室は一般公開され、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日、祝日は、ボランティアによるガイドも行われています。
 
また、有料ですが、茶会や句会などの目的で茶室と和室が利用できます。

 

芝生広場


目黒区の桜の名所にもなっている駒場公園の芝生広場。
前田利為が住んでいた昭和初期は、この広場で乗馬やゴルフが行われていました。
 
近隣の保育園や幼稚園の外遊びの場所としても利用されている芝生広場では、レジャーシートやテントをひろげてピクニックをしたり、運動をすることができます。
 

広場にはベンチも設置されていますので、洋館や和館を見学した後、芝生広場で寛いではいかがでしょうか。
芝生広場の周りには、お散歩ができる散策路もあります。
 
駒場公園には売店やカフェがありませんので、ピクニックならお弁当を持参してください。
 

駒場公園にはアスレチックや複合遊具はありませんが、芝生広場の脇に、幼児向けのブランコと砂場、そして水飲み場が設置されている遊具コーナーがあります。

 

日本近代文学館


駒場公園の和館の正面にある日本近代文学館は、近代から現代にかけての日本文学に関する調査研究および普及活動を行う公益財団法人。
 
120万点もの文学資料や図書が展示されている館内には、書物や資料を閲覧できる閲覧室。
文学に関する資料や写真が展示されている展覧室。
 
そして、休憩ができるブックカフェなどがあります。

 

日本民芸館


駒場公園の南西にある日本民芸館は、民芸運動の開祖、柳宗悦が蒐集した工芸品、1万7千余点を収蔵する美術館。
 
本館、および西館の旧柳宗悦邸主屋と長屋門は、東京都指定有形文化財に指定されています。
 
日本民芸館では、陶磁器・染織品・木漆工品・絵画・金工品・石工品・編組品など、日本をはじめ諸外国の新古工芸品を見学することができます。
 

駒場公園の入口

正門
 
国の重要文化財に指定されている駒場公園の正門。
小田急線を利用して駒場公園へ行く方は、この正門が入口になります。
 
南門
 
駒場東大前駅にちかい南門は、住宅街の中にポツンとある小さな入口。
初めての方は見過ごしてしまう危険も。
 
東門
 
冠木門(かぶきもん)の東門。
門をくぐるとすぐに旧前田邸和館が見えてきます。
 
駒場公園のマップ

 

駒場公園へのアクセス

・京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から、駒場公園の南門まで徒歩7分(550m)

・小田急線「東北沢駅」から正門まで徒歩12分(1.1km)
 

駒場公園の駐車場

駒場公園には駐車場はありませんので、お車の方は周辺の時間貸し駐車場を利用してください。
 

ルート検索


住所 東京都目黒区駒場4-3-55
TEL : 03-3466-5150 (駒場公園 洋館管理事務所)
公園情報開園時間 : 9時~16時30分
入園料 : 無料
面積 : 4ha
開園 : 1975年4月
園内の施設・和館
開館時間 : 9時~16時
休館日 : 月曜日、年末年始
入館料 : 無料
茶室使用料 : 1,800円 (4.5帖)
和室使用料 : 3,200円 (10帖)

・洋館
開館時間 : 9時~16時30分
休館日 : 月曜日、火曜日 年末年始
入館料 : 無料

・日本近代文学館
開館時間 : 9時30分~16時30分
休館日 : 日曜日 月曜日 第4木曜日 年末年始
閲覧室の利用 : 300円
展示室の利用 : 100円
                   
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