東京 神奈川 埼玉 千葉 関東の公園、庭園、観光地を紹介しているパークナビ
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三渓園は季節の花を眺めながら、歴史ある建造物を身近に感じることができる、横浜を代表する観光地です。
この記事では、三渓園の花の見頃と、園内の見どころについて紹介します。
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三渓園は、明治末期から大正時代にかけて活躍した実業家、原富太郎が、1906年(明治39年)に公開した日本庭園です。
三溪とは、原富太郎の茶人としての名前(号)です。
横浜の本牧エリアは、江戸時代から美しい景色で有名で、江戸末期から明治にかけて日本にやってきた外国人も、本牧の景色をとても愛しました。
三溪は1902年(明治35)頃から、この本牧地域の造成を始め、1914年(大正3)に大池を中心に、豊かな水と緑の景色が広がる外苑、1922年(大正11)には、三溪の私邸だった場所に、内苑を完成させました。
三渓園と、江戸時代に造られた大名庭園との相違点は、築山や枯滝を人工的に配した大名庭園に対して、三渓園は横浜の自然の景観を活かして、歴史的な建造物と、四季折々に楽しめる花が植栽されている点。
三溪は日本の美と文化にこだわった庭園を作庭しました。
三渓園では春の桜から冬の梅まで、一年を通して季節の花が楽しめます。
三渓園の花の見頃の時期と咲いている場所、そして催し物について説明します。
三渓園の梅の見頃は2月上旬から3月中旬です。
緑萼梅 (りょくがくばい):2月上旬~2月中旬
臥竜梅 (がりょうばい):2月下旬~3月上旬
白梅:2月上旬~3月上旬
梅が鑑賞できる場所は、林洞庵周辺、横笛庵周辺、旧燈明寺本堂周辺、そして南門周辺。
中国・上海市から贈られた緑萼梅や、竜が地を這うような枝ぶりの臥竜梅などの希少な種類。
そして、三溪園が開園された当時に移植された古木など、約600本の梅が植えられています。
2月中旬から下旬には「観梅会」が行われ、句会や演奏会、麦湯接待などの無料イベントが開催されます。
三渓園の桜の見頃は3月下旬から4月上旬です。
お花見におすすめの場所は、大池の周辺と旧燈明寺本堂周辺。
ソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオシマザクラ、シダレザクラなど250本の桜が植えられています。
また、本牧通りから三渓園の正門まで続く500mの桜のトンネルも見どころです。
桜の見頃の時期は閉園時間が21時まで延長され、「観桜の夕べ」が開催されます。
ライトアップされる桜と三重塔の景観は、昼間には見ることができない幻想的な世界。
イベント開催中は、園内の茶屋、三溪園茶寮(さんけいえんさりょう)で、季節限定のさくらアイスが販売されます。
三渓園のツツジの見頃は4月下旬から5月中旬です。
ツツジが鑑賞できる場所は、中之島付近と旧燈明寺本堂の前。
ミヤマツツジ、大島ツツジ、オオムラサキなど300株のツツジが、ピンクや白色の花を咲かせます。
三渓園の睡蓮の見頃は5月中旬から9月中旬です。
睡蓮の花は夏になると葉が茂り、花が見えにくくなるので、鑑賞する時期としては5月6月の午前中がおすすめです。
(午後になると花が閉じてしまいます)
睡蓮が鑑賞できる場所は睡蓮池です。
睡蓮は、蓮とよく間違えられますが、睡蓮と蓮の違いは、睡蓮は浮葉性の植物で、花は水面に咲きます。
一方、蓮は挺水植物で、水面から葉を立ち上がらせ、花を咲かせます。
また、睡蓮の葉には切れ込みがあり、蓮にはありません。
三渓園の花菖蒲の見頃は5月下旬から6月中旬です。
大池周辺の菖蒲田には、20種類、750株の花菖蒲が咲き、菖蒲田に掛かる木道から、菖蒲が鑑賞できます。
花菖蒲が見頃の時期と重なる5月下旬から6月上旬は、蛍の光を鑑賞する「蛍の夕べ」が開催さます。
期間中は閉園時間が21時に延長され、庭園内はライトアップされた幻想的な風景に。
ライトアップで浮かび上がる三重塔を背景に咲く花菖蒲は、三渓園でしか見ることのできない光景です。
三渓園の紫陽花の見頃は6月上旬から下旬です。
紫陽花が鑑賞できる場所は、大池の南側にある待春軒と旧燈明寺本堂周辺。
300株のヒメアジサイ、アナベル、山アジサイ、ガクアジサイが咲いています。
三渓園の蓮の見頃は7月下旬から8月中旬。
見頃の時間帯は7時~9時です。
蓮の花は日の出とともに開花し、10時ごろにはしぼみはじめ蕾へと戻っていきます。
蓮が鑑賞できる場所は、正門を入って右手にある蓮池。
約150株の蓮が、順番に花を咲かせていきます。
7月中旬から8月上旬の土日祝日は、開園時間が7時に繰り上げられ早朝観蓮会を開催。
三店舗の茶屋では、早朝観蓮会の開催日限定で、7時から朝がゆや麦とろご飯などの特別朝食が用意されます。
(園内の建築物の見学は9時からです)
三渓園の萩の見頃は9月上旬から下旬です。
秋の七草のひとつでもある萩は、夏の盛りのお盆明けから咲きはじめ、9月に満開を迎えます。
萩の鑑賞出来る場所は、大池に浮かぶ中之島付近です。
三渓園の水仙の見頃は12月中旬から1月下旬です。
黄色と白色の花びらを付けた可憐な水仙は、林洞庵周辺で見ることができます。
三渓園の紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬です。
三渓園の園内すべてが紅葉スポットとも言えるほど、庭園の至る場所でモミジやカエデ、イチョウの美しい風景が堪能で来ますが、中でもとくにおすすめの場所をご紹介します。
内苑の紅葉スポットは、鮮やかなカエデの紅葉に彩られる聴秋閣(ちょうしゅうかく)周辺と、イチョウの落ち葉の絨毯がびっしりと敷かれる春草盧(しゅんそうろ)の周辺です。
紅葉シーズンは、これらの重要文化財建造物2棟と、聴秋閣奥の渓谷遊歩道が公開されます。
外苑の紅葉スポットは、横笛庵(よこぶえあん)と林洞庵(りんどうあん)周辺です。
寒霞橋(かんかきょう)のちかくにある滝から、大池に流れ込む川沿いの遊歩道を歩けば、横笛庵と林洞庵の建物にかかる、色鮮やかなモミジの絶景が見られます。
また、大池の池畔からは、赤や黄色に染まった三渓園全体の紅葉風景を眺めることができます。
尚、三渓園では、春はライトアップが行われますが、紅葉シーズンは行われていません。
三渓園の見どころは、京都や和歌山から移築した、国の重要文化財建造物12棟、そして、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含め、17棟の歴史的な建築物です。
園内には、正門を起終点とし、それぞれの見どころを巡る散策コースが整備されていて、ボランティアさんによる無料ガイドツアーも行われています。
・フリーガイド
10時~12時、13時~15時30分
2~3時間を掛けて、園内全体を巡ります。
・定時ガイド
11時~、14時~
約60分で内苑を散策します。
散策コース
園内おすすめ散策コースに沿って、三渓園の見どころを紹介します。
・御門(ごもん)
原家の私邸の入り口に建てられた門は、江戸時代の建造物。
横浜市指定有形文化財に指定されています。
・三溪記念館
原三渓の美術コレクションが展示されている記念館。
美術品に興味のある方は、この記念館だけでも1時間は滞在できそう。
館内には、庭園の風景を眺めながら抹茶をいただける休憩所もあります。
・旧天瑞寺寿塔覆堂
(きゅうてんずいじじゅとうおおいどう)
豊臣秀吉が、母の大政所の長寿を願って建てた生前墓を覆っていた建物です。
重要文化財指定。
・臨春閣(りんしゅんかく)
池と建物の美しい調和が印象的な臨春閣は、紀州徳川家の別荘と言われています。
普段は建物の外観と庭園部分だけの見学ですが、年に1~2回、室内が公開されます。
重要文化財指定。
・月華殿(げっかでん)
徳川家康が京都の伏見城に建てた、諸大名の控室と言われています。
通風や採光を目的に、格子や透かし彫りが施された欄間を見学することができます。
重要文化財指定。
・聴秋閣(ちょうしゅうかく)
徳川家光の乳母であった春日局に与えられた建造物。
周辺にはモミジやカエデが植えられ、紅葉の風情が楽しめる場所になっています。
重要文化財指定。
・春草廬(しゅんそうろ)
織田信長の弟、織田有楽がつくったとされる茶室。
建物には窓が多く、二窓をもつ壁面が三面あり、あわせて九つの窓で構成されています。
重要文化財指定。
・蓮華院(れんげいん)
原三溪自らのプランにより建てられた茶室です。
茶会や集会場として利用できます。
・林洞庵(りんどうあん)
宗徧流林洞会から寄贈された、八畳の広間と四畳の小間をもつ茶室。
深い緑につまれた林洞庵は、結婚式の前撮りのロケ場所としても利用されています。
・横笛庵(よこぶえあん)
人里離れた隠れ家のような場所に、ひっそりと建つ横笛庵。
周辺は、紅葉と蛍狩りの名所になっています。
・旧矢箆原家住宅
(きゅうやのはらけじゅうたく)
飛騨白川郷にあった、入母屋合掌造りの民家。
現存する合掌造りでは最大級の建物は、中を見学することができます。
重要文化財指定。
・旧燈明寺本堂
(きゅうとうみょうじほんどう)
京都・木津川市の燈明寺(現在は廃寺)にあった室町時代の建物。
同じく燈明寺にあった三重塔が三渓園に移築された縁で、寺より寄贈されました。
重要文化財指定。
・ミュージアムショップ
三渓園でお土産を買うなら、三渓記念館にあるミュージアムショップに立ち寄ってみましょう。
三渓園でしか購入できない、オリジナルパッケージのお菓子や、オリジナルブレンドの抹茶など、お土産用の商品が多数取り揃えられています。
中でも人気のお土産は、旧燈明寺三重塔を大池から見上げた絵柄を型押しした餡入り落雁です。
三渓園マップ
・JR根岸線「根岸駅」から
市営バスの根岸循環(97系統)、または本牧車庫前行き(54系統)に乗車して「三溪園南門入口」バス停で下車。
(所要時間7分)
バス停から三溪園まで徒歩8分(650m)
・JR、市営地下鉄「桜木町駅」から
桜木町駅前から市営バスの本牧車庫前行き(8系統)に乗車して「三溪園入口」バス停で下車。
(所要時間25分)
バス停から三渓園まで徒歩8分(650m)
・JR、東急、京急、相鉄「横浜駅」から
東口バスターミナルから、ぶらり三渓園BUSに乗車して「三渓園」で下車。
(所要時間25分)
バス停から三渓園まで徒歩1分。
三渓園の正門前に60台収容の有料駐車場があります。
利用時間:9時~17時
料金:2時間500円 以降30分100円
住所 | 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1 TEL : 045-621-0634 |
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公園情報 | 開園時間 : 9時~17時 休園日 : 年末年始 入園料 : 大人 700円 中学生以下200円 |
園内の施設 | ・三渓記念館 開館時間 : 9時~17時 休館日 : 年末年始 入館料 : 無料 ・ミュージアムショップ 開館時間 : 9時30分~16時15分 ・重要文化財建造物 ・茶屋 ・甘味処 |