薬師池公園 | 関東公園ガイド [パークナビ]
               

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町田市

薬師池公園


薬師池公園の見どころは?
町田の谷戸と丘陵を散策

 

薬師池公園は町田市を代表する都市公園。
 
薬師池を中心に、茶屋や古民家、あずまやなど、薬師池公園には見どころがたくさんあります。
 
薬師池公園を散策しながら、園内の見どころを紹介します。
 

薬師池公園の概要

多摩丘陵の谷戸と丘陵地にひろがる薬師池公園は、1976年(昭和51年)に町田市立の公園として開園しました。
 
その後、1982年に「新東京百景」、1998年に「東京都指定名勝」、2007年に「日本の歴史公園100選」に指定されるほど、風光明媚な公園です。
 
 
戦国時代に水田耕作の用水地として開拓された薬師池、江戸時代に建築された旧永井家住宅と旧荻野家住宅、そして薬医門などの歴史的な建造物や、梅、花しょうぶ、アジサイ、大賀ハス、ツバキなど四季折々の花が楽しめる花壇が配された薬師池公園には、自然散策やウォーキングを目的に、遠方からもたくさんの人が訪れています。
 
 
町田駅からバスを利用して薬師池公園へ行く方は、薬師池バス停で下車して薬師池公園の裏門から中へ入ります。
 
車の方は、公園の北側の蓮見橋に駐車場があります。

 

薬師池公園の見どころ

薬師池公園の裏門から北門までを散策しながら、順番に見どころを紹介します。
 

薬師池公園の南側エリア

水車小屋
裏門から入り、クヌギやコナラの雑木林を下っていくと最初に見えてくるのが上掛け式の水車がある水車小屋。
 
この水車小屋は町田市在住の名工が、薬師池公園に風情を添える目的で、製作・寄贈されたものです。
 
 
水車の前にひろがる花菖蒲田では、木道を歩きながら花ショウブが鑑賞できます。
 
薬師池公園の花菖蒲の見頃は5月下旬から6月下旬で、毎年6月にはしょうぶ・あじさいまつりが開催されます。
 
 
薬師池
菖蒲田から1〜2分歩けば、タイコ橋がかかる薬師池が見えてきます。
 
寛永年間に農業用のため池として農民たちによって開拓されたと伝えられている薬師池は、江戸時代には福王寺溜井(ふくおうじためい)と呼ばれていました。
 
薬師池ではカメやカエル、アメンボなどの水の生き物が観察できます。
 
 
タイコ橋
薬師池にかかるタイコ橋は長さ30メートルほどのアーチ橋。
橋の上からは多摩丘陵と谷戸の景色が一望できます。
 
 
タイコ橋の東側のたもとには、薬師池を眺めながらピクニックができるベンチとテーブルが設置されているほか、うどんやそば、甘酒を販売している売店や、無料で利用できるお休み処もありますので、飲食や休憩にはおすすめの場所です。
 
 
やくし売店は水曜日が定休日ですが、テーブルと自販機があるお休み処は売店の定休日でも利用できます。
 
 
藤棚
薬師池公園のフジの見頃は4月下旬から5月上旬。
約18m四方の藤棚には散策路やベンチも配されています。
 
 
薬医門
薬師池の東側は、歴史的な建造物と茶屋、梅林など、見どころが集中しているエリアです。
 
そのひとつ、薬医門は鎌倉時代末期か室町時代初期の武家または公家の屋敷につくられた門形式の門で、矢の攻撃を食い止める「矢食い」から、薬医門と名づけられたと言われています。
 
薬師池公園の薬医門は大和市の瀬沼家の門でしたが、町田市で寄贈を受け昭和49年にこの場所に移築されました。
 
 
薬医門の右手にあるのが、萬葉草花苑という野草園。
 
260種類の野草が植栽されている萬葉草花苑は2〜3分で周回できる小さな庭ですが、入場は無料ですので、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
 
 
旧荻野家住宅
薬医門をくぐると東京都指定有形文化財の旧荻野家住宅があります。
 
旧荻野家住宅は、江戸から幕末期まで医家であった荻野磯吉氏の住宅で、昭和49年に薬師池公園に復元されました。
 
外観、内部ともに整い、町屋の造りを取り入れた農村部の医家の建造物として旧荻野家住宅は貴重な民家です。
 
 
室内に上がることはできませんが、居間や土間を見学できます。
 
 
旧荻野家から旧永井家住宅に歩いていく途中にある大滝。
それほど大きな滝ではありませんが、池には美しい姿の錦鯉が泳いでいて、人の気配を感じるとエサがもらえると思い寄ってきます。
 
 
旧永井家住宅
17世紀の後半に建てられた旧永井家住宅は、都内で最古の住宅で、国指定重要文化財。
 
永井家は多摩丘陵で代々農家を営んでいましたが、多摩ニュータウンの建設に伴い町田市に寄贈され、昭和50年に薬師池公園に移築されました。
 
 
旧永井家から薬師池にかけての斜面には250本の梅が植栽されている梅林がひろがっています。
 
薬師池公園の梅の見頃は2月下旬から3月上旬。
梅林には、ピクニックができるベンチとテーブル、あづまやがあり、梅の見ごろの時期以外は比較的空いているので、ピクニックの穴場です。
 
 
やくし茶屋
屋根付きのベンチで、おだんごなどの甘味や磯辺焼きなどの軽食がいただけるやくし茶屋。
薬師池公園の散策途中の休憩所としておすすめです。

 

薬師池公園の北側エリア

レジャーシートを敷いてピクニックができる芝生広場。
 
薬師池公園では、酒類の持ち込み、炭火コンロの使用、キャッチボールは禁止されています。
また、犬の散歩はできるところとできないところがあります。
 
 
芝生広場の近くには、焼きそば、アイス、かき氷などを販売しているキッチンカーも出店しています。
 
 
町田市政40周年を記念して建てられた自由民権の像。
 
自由や権利の実現の願いが強まった明治時代、野津田、下小山田、相模など町田出身の青年が自由と権利を獲得するための活動を繰り広げました。
 
彼らの奮闘と努力を未来につなげるため、この自由民権の像が建立されました。
 
 
自由民権の像の裏手にある喫煙所。
薬師池公園の景観にはちょっとそぐわないのですが、たばこを吸う中高年の来園者が多いということだと思います。
 
 
椿園
500種類のツバキが植栽されている椿園。
ツバキの見ごろは3月中旬から5月中旬ですが、秋には早咲き椿や山茶花が鑑賞できます。
 
 
アジサイ園
17種類5,000株のアジサイが植栽されているアジサイ園。
アジサイ園は丘陵地の斜面にありますので、ちょっとした山歩きを楽しみながらアジサイが鑑賞できます。
 
薬師池公園のあじさいの見頃は6月中旬から7月上旬です。
 
 
ハス田
薬師池公園のハス田では、千葉県の検見川遺跡で発見された2000年ほど前のハスの実から発芽した大賀ハスが鑑賞できます。
 
大賀ハスの見頃は7月中旬から8月中旬。
7月最終日曜日には観蓮会が開催されます。
 
 
ハス田を過ぎると蓮見橋の北門へ到着。
裏門から北門まではのんびりと歩いて約1時間30分。
 
薬師ヶ丘バス停がすぐちかくにありますが、薬師池公園の周辺には、西園、リス園、えびね苑、ダリア園、ぼたん園があり、薬師池公園を含めて四季彩の杜を形成していますので、時間のある方は四季彩の杜を散策してみてはいかがでしょうか。
 
 
薬師池公園の様子を動画でみてみよう

 

薬師池公園へのアクセス

小田急線 町田駅北口から神奈中バスの本町田経由鶴川行き、または本町田経由野津田車庫行きバスに乗車。
 
裏門から入る方は「薬師池」バス停、北門は「薬師ヶ丘」バス停で下車。
町田駅から約30分。

 

薬師池公園の駐車場

北駐車場:144台
東第1駐車場:156台
東第2駐車場:27台
 
料金
1時間まで 無料
1時間30分まで 100円
以降30分ごとに50円を加算
1日最大800円
 
 
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住所 東京都町田市野津田町3270
公園情報開園時間:6時~18時 (6月から8月は19時まで)
休園日:なし
園内の施設やくし茶屋
やくし売店
町田フォトサロン
旧荻野家住宅
旧永井家住宅
                   
関連情報