東京 神奈川 埼玉 千葉 関東の公園、庭園、観光地を紹介しているパークナビ
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寺家ふるさと村は、横浜の昔ながらの里山風景が広がる市民の森です。
水田や雑木林が広がるふるさと村には、1時間ほどで歩ける散策コースが整備されていますので、手軽に里山散策が楽しめます。
散策路ではカブトムシなどの昆虫や森の動植物も観察できますので、子どもと一緒に自然観察をしながら歩いてみるのもおすすめです。
この記事では、子どもと一緒に寺家ふるさとの森へお出かけする方のために、寺家ふるさと村の見どころと、おすすめのハイキングコースをご紹介します。
寺家ふるさと村は、神奈川県横浜市青葉区の寺家地区にある歴史的な集落です。
1983年に横浜ふるさと村の指定を受け、1987年に寺家ふるさと村として開村しました。
明治時代には、寺家地区に多くの農民が住んでいましたが、昭和初期になると都市化が進み、農村地帯から都市部への人口移動が進んでいきました。そのため、昭和40年代には、寺家地区の集落は荒廃してしまいました。
しかし、地元の有志らによって、昭和50年代になって寺家ふるさと村が設立され、歴史的な建物や風景が保存されるようになりました。
12.3haある寺家ふるさと村には、水田や畑、雑木林、大池、水車小屋など、見どころがたくさんあります。
横浜の里山の自然を満喫できる散策コースを歩けば、カブトムシやクワガタ、カワセミ、タヌキ、そして横浜市では珍しいホタルなど森の生き物が観察できます。
寺家ふるさと村の散策なら、まずは駐車場も完備されている四季の家に立ち寄ってください。
寺家ふるさと村の総合案内所になっている四季の家には、寺家ふるさと村の自然と暮らしに関する紹介や、寺家ふるさと村の散策マップを入手することができますので、散策が一層興味深いものになるでしょう。
四季の家に併設している和食レストラン「寺家乃鰻寮」では、鰻定食や、横浜の清流で打ったおそばがいただけますので、寺家ふるさと村を散策する前の腹ごしらえや、散策後の休憩場所としても利用できます。
寺家ふるさと村の四季の家では、地元で収穫された無農薬の野菜、ぶどう、梨を販売する地産マルシェの開催や、地元産の野菜を使ったお弁当を販売するキッチンカーも出店しています。
寺家ふるさと村の見どころ
山田谷戸
三方を雑木林の丘陵に囲まれた窪地に、細長く伸びる山田谷戸は、昔懐かしい横浜の里山景色そのものです。
寺家ふるさと村の水田では農作業が行われていますので、田植えや稲刈りの様子を見ることができます。
寺家ふるさとの森
横浜の豊かな自然環境が残る寺家ふるさとの森には、雑木林の山道を歩く散策コースが整備されていて、昆虫や野鳥、季節の花木などの動植物を鑑賞しながら自然散策ができます。
寺家ふるさとの森の散策コースは高低差が少なく、コースの途中には案内板も設置されていますので、子どもと一緒に気軽にハイキングやウォーキングが楽しめます。
熊野神社
寺家ふるさとの森の東側の高台にある熊野神社の創建は不明ですが、地元の人からお熊様と呼ばれ親しまれていたそうです。
平成13年に不審火で全焼してしまいましたが、平成14年に再建されました。
熊野神社は散策コースから外れているため訪れる人は少なく、のんびりとできる場所です。
水車小屋
植物や水生生物にやさしい水辺の環境を整備した寺家町小川アメニティ事業の一環としてつくられた水車小屋。
池から流れる水の力を利用して羽根車を回転させ、水田の農作業に利用されています。
水車小屋には4台分のシェアサイクリングのステーションがありますので、ここで自転車を借りて、寺家ふるさと村をサイクリングすることもてきます。
水車小屋の隣には、子供たちが農作業の体験ができる畑が広がっています。
熊野池
寺家ふるさと村には農業用用水の溜池が5つありますが、その中で唯一立ち入ることができるのが熊野池。
熊野池は釣り堀になっていて、ヘラブナ釣りができます。
熊野池の釣り堀には駐車場もあります。
むじな池
山田谷戸の水路から1分ほど歩いた場所にあるむじな池は、鬱蒼とした樹木に囲まれた神秘的な池。
むじなとはアナグマのことで、アナグマが化けてできて人をだましそうな場所という理由から、むじな池と名付けられたそうです。
寺家ふるさと村のハイキングコースを3つご紹介しますので、子どもの年齢や体力に合わせて選んでください。
幼児を連れて寺家ふるさとの村へ行く方は、寺家川沿いの散策がおすすめです。
四季の家からむじな池まで続く散策路は、平坦で舗装されていますのでベビーカーでも通行できます。
田んぼの水路では、網を持ってザリガニや小魚をすくっている子どもたちが大勢います。
むじな池から梅林や大池を巡る散策コースには、急坂や階段はほとんどありませんので、小さな子ども連れでもハイキングが楽しめます。
むじな池の近くでレジャーシートを広げて、お弁当を食べている家族連れもいます。
熊野神社の西側の入り口を起点に、ふるさとの森の見どころを巡り、帰りは山田谷戸の北側のあぜ道を歩いて駐車場へ戻るコースです。
ハイキングコースの途中には急な階段もありますが、小学生の子どもでしたら歩けると思います。
コースの途中にはお弁当が食べられるベンチや、あずまやも備わっていますので、ピクニックをしたり雑木林で虫捕りをしたり、子どもと一緒に横浜の里山の自然を満喫するレジャーが楽しめます。
熊野神社の西側の入口から寺家ふるさとの森へと入ります。
森に足を踏み入れた途端、ひんやりとします。
散策コースの途中には階段がありますが、階段は短いですので幼稚園児でも登っています。
階段を登り切ると、寺家ふるさとの森の尾根道に出ます。
尾根道には休憩ができるベンチも備わっています。
雑木林に囲まれた寺家ふるさとの森の山頂には、ピクニックができるベンチとテーブルが設置されています。
熊野橋から大池へ続く尾根道は平坦で歩きやすいため、犬の散歩やジョギングをしている人もいます。
山田谷戸の北側のあぜ道。農作業の風景を眺めながらお散歩が楽しめます。
野菜の直売所
大根など寺家ふるさと村で収穫した新鮮な野菜を販売している直売店。
山田谷戸のあぜ道には、食事処やカフェが軒を連ねていますので、寺家ふるさと村の散策の後は、食事や休憩で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
寺家の山郷を背景に割烹料理が堪能できる寺家ひらさわ。
メニューは4,000円、6000円、8000円、12,000円の4コースのみとなっています。
寺家ふるさと村の旬を味わう喫茶・お食事処「青山亭」木瓜の里
お弁当は1,500円、そばうどんは900円とリーズナブルな料金です。
テラス席があるカフェ、JKサンタの森は犬も同伴可能です。
谷戸の風景を眺めながら、ベンチで寛げるBLUE DOORカフェ。
20代30代の利用者が多いお店です。
横浜で栽培された大粒のブドウを浜ぶどう、日本梨を浜梨といいます。
寺家ふるさと村の東側には、横浜で育てられた浜ブドウや浜梨の直売店がいくつもありますので、お土産に横浜産のフルーツはいかがでしょうか。
浜梨は7月下旬から9月中旬、浜ぶどうは10月下旬から11月中旬に販売されます。
寺家ふるさと村は土地所有者の協力で、横浜市がむかしの田園風景を残しているエリアですので、田んぼや水路に入ることは禁止されています。
また、植物や昆虫の採集、キャンプやバーベキュー、ボール遊びも禁止されていますので注意してください。
寺家ふるさと村の様子を動画で観てみる
・小田急線「柿生駅」から
小田急バスの「市が尾駅」行き(柿25)に乗車して「四季の家」バス停で下車。
(所要時間2分)
バス停からふるさと村まで徒歩1分。
・田園都市線「青葉台駅」から
東急バスの「鴨志田団地経由」行き(青30)に乗車して「四季の家」バス停で下車。
(所要時間11分)
・田園都市線「市が尾駅」から
東急バス・小田急バスの「柿生駅北口」行き(柿23)に乗車して「早野」バス停で下車。
(所要時間12分)
バス停からふるさと村まで徒歩16分(1.2km)
・JR横浜線「中山駅」から
横浜市営バスの「川和町」行き(市43)、または「市が尾駅」行き(70系統)に乗車して「団地中央(鴨志田団地)」バス停で下車。
(所要時間16分)
バス停からふるさと村まで徒歩6分(450m)
寺家ふるさと村には駐車場が三か所あります。
・四季の家駐車場
47台収容の無料駐車場
利用時間:9時~17時
・熊野池駐車場
釣り堀を利用する方のための無料駐車場。
・臨時駐車場
ふるさと村の東側には30台収容の臨時無料駐車場があります。
住所 | 神奈川県横浜市青葉区寺家町 TEL 045-962-7414 (四季の家) |
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公園情報 | 開園時間 : 24h 入園料 : 無料 |
園内の施設 | ・四季の家 開館時間 : 9時~17時 休館日 : 火曜日 年末年始 ・和食レストラン ・釣り堀 営業時間 : 7時~16時10分 休業日 : 不定休 料金 : 1日2,200円 半日1,700円 |