東京 神奈川 埼玉 千葉 関東の公園、庭園、観光地を紹介しているパークナビ
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長池公園は、多摩の自然を保護する里山公園構想に基づき、2000年(平成12年)に開園した自然保全型公園です。
園内には野鳥観察ができる築池(つくいけ)、里山の生きものが生息する雑木林、そしてピクニックができる芝生広場や体験学習施設の自然館など、見どころがたくさんあります。
この記事では、自然散策で長池公園に行く方のために、長池公園の見どころと、散策コースについて説明します。
➡YouTubeでも長池公園の動画が見れます! (2分27秒)
長池公園は八王子市別所の里山地区に位置しています。
里山文化の継承と創造をテーマに、2000年(平成12年)に開園しました。
20ヘクタールある広大な園内は、北エントランスゾーン、南エントランスゾーン、体験ゾーン、観察ゾーン、外周緑地ゾーン、そして非公開の特別保全ゾーンの6つのエリアに分かれています。
長池見附橋と姿池、築池、そして長池公園自然館がある長池公園の北エントランスゾーンは、ピクニックやバーベキューもできる開放的な雰囲気の地区です。
水車小屋や田んぼ、炭焼き小屋がある長池公園の体験ゾーンは、里山の原風景が保存されている地域。
里の手入れや保全、次世代への継承活動を行っている長池里山クラブの活動拠点になっています。
子どもも入会できる里山クラブに登録すれば、稲作や野菜作りなどの農作業を体験できます。
長池公園の中心部は、谷戸と雑木林に覆われた観察ゾーン。
散策路からは、湿地帯の生きものや野草を観察することができます。
高木に囲まれた尾根道がとおる長池公園の外周緑地ゾーンは、平坦で歩きやすいため、森林浴をしながらお散歩やジョギングを楽しんでいる人たちが多い場所です。
長池公園の南エントランスゾーンは、丹沢や奥多摩を望む展望台と広場の地区。
ピクニックやボール遊びができる芝生広場があります。
公園の名前の由来になっている長池と、ハンノキ林がひろがる長池公園の特別保全ゾーンは、自然保護のため立ち入ることは出来ませんが、長池を見ることは可能です。
長池公園の見どころは、里山に棲む自然の動植物と長池見附橋です。
多摩川の支流、大栗川の源流域にある長池公園は、水辺の環境と雑木林が豊かな自然をつくり、園内には800種もの動植物が生息しています。
早春のカタクリから、ヤマザクラやマメザクラなどの桜の花リレー、夏は八王子市の花であるヤマユリや、希少種のサワギキョウなど、長池公園では四季折々の花木を楽しむことが出来ます。
多摩ニュータウンの開発で自生地から保護されたカタクリが植栽されているカタクリ観察路。
早春に薄紫やピンクの花を咲かせます。
観察路ではカタクリ以外にも、イチリンソウ、オカタツナミソウ、シュロウソウなど、湿地帯を好む野草が3月から10月にかけて観察できます。
長池公園では、里山に生息する貴重な昆虫や水辺の生きものを観察できます。
雑木林に囲まれた観察ゾーンでは、バッタやカミキリ、カブトムシやクワガタなどの昆虫を見つけられます。
長池公園の体験ゾーンや姿池のせせらぎには、ザリガニやカエル、小魚やトンボなどの水辺の生きものが生息しています。
長池公園にある3つの池の中で一番大きな築池は、日照りなどに備え農地に水を提供するために造られたかんがい用の池。
築池は、カワセミやアオサギ、シジュウカラなどが観察できる野鳥スポットになっています。
見附橋の姿を池面に映し出すことから、名付けられた姿池。
長池公園では生きものの持ち帰りは禁止されていますので、昆虫採集や池での釣りはできません。
長池公園のシンボルになっている長池見附橋は、1913年(大正2年)に建設された四谷見附橋を移築したアーチ橋。
橋長37m、幅員22mの見附橋は、鉄製アーチ橋としては現存する日本最古のもので、テレビドラマのロケでもたびたび使われています。
見附橋の下の姿池から別所の街へせせらぎが流れ、緑道も整備されていますので、長池公園へ子ども連れで行く方にはおすすめのエリアです。
長池公園の北エントランスには、里山の自然を学んだり体験することのできる長池公園自然館(ネイチャーセンター)があります。
里山の風景に溶け込んだ木造の建物が印象的な自然館には、長池公園で見られる動物や昆虫の資料が閲覧できる展示室をはじめ、子どもが積み木や楽器で遊べるコーナーや、自然の素材をつかった工作ができるクラフトコーナーがありますので、子ども連れの方にはおすすめです。
長池公園の園内マップも入手できます。
自然館の入場は無料。
また、自然館では自然観察会などの有料イベントも開催されています。
長池公園のおすすめの散歩コースを紹介します。
バスを利用して長池公園に行く方は、「長池公園西」バス停、または「清水入谷戸」バス停で下車し、長池公園の尾根幹線口へ向かいます。
幹線口からは中央園路を歩いて長池へ。
長池伝説として語り継がれる浄瑠璃姫の碑を見学した後は、雑木林に覆われた観察の道を歩き、体験ゾーンへ向かいます。
体験ゾーンでは、炭焼き小屋や水車小屋、田んぼなど、昔懐かしい風景に出会えます。
体験ゾーンからは築池の道を歩いて姿池へ。
尾根幹線口から姿池までは、ゆっくり歩いて1時間。
帰路は「見附橋」バス停からバスを利用します。
時間に余裕のある方は、長池公園から別所公園へと延びるせせらぎ緑道(1km)や、小田急線の唐木田駅へとつづくからきだの道(1.8km)を歩いてみてはいかがでしょうか。
多摩丘陵の自然が満喫できます。
長池公園でピクニックができる場所は二か所あります。
子連れのピクニックでしたら、見附橋口の前にひろがる芝生広場がおすすめです。
芝生広場ではテントやレジャーシートをひろげてピクニックが楽しめるほか、ボール遊びや凧揚げ、鬼ごっこなど、体を思いっきり動かして遊べます。
芝生広場の一角には、バーベキューができる屋外クッキングエリアもあります。
BBQができる時間は10時から16時。
バーベキュー場は予約制になっています。
長池公園でピクニックデートをするのでしたら、比較的訪れる人が少ない南エントランスゾーンのやまざと広場がおすすめ。
八王子の市街地や奥多摩の山並みを眺めながら、二人きりの時間を過ごせます。
長池公園には売店がありませんので、ピクニックならお弁当と飲み物を持参しましょう。
長池公園マップ
・京王線「京王堀之内駅」から
京王バスの南大沢行(堀03)で「見附橋」、「長池小学校入口」、「長池公園西」バス停で下車。
京王堀之内駅から見附橋まで7分、長池小学校入り口まで8分、長池公園西まで9分。
・京王線「南大沢駅」から
京王バスの京王堀之内行(堀03)で「長池公園西」、「長池小学校入口」、「見附橋」バス停で下車。
南大沢駅から長池公園西まで4分、長池小学校入り口まで5分、見附橋まで6分。
やまざと広場と夕陽展望台がある南エントランスへは「長池公園西」バス停、自然館へは「長池小学校入口」バス停、そして見附橋がある北エントランスへは「見附橋」バス停が便利です。
・自然館駐車場(70台)
利用時間:8時30分~18時30分(10月~2月は17時30分まで)
料金:無料
場所:北エントランス
・やまざと駐車場(17台)
利用時間:9時~18時(10月~2月は17時まで)
料金:無料
場所:南エントランス
住所 | 東京都八王子市別所2-58 TEL 042-678-4616 (長池公園自然館) |
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公園情報 | 開園時間 : 24h 入園料 : 無料 |
園内の施設 | ・自然館 (長池ネイチャーセンター) 開園時間 : 9時~17時 休館日 : 年末年始 入館料 : 無料 ・バーベキュー場 場所 : 北エントランスの芝生広場 利用時間 : 10時~16時 予約方法 : 利用月の前月1日から電話、または当日、自然館で受付 |