東京 神奈川 埼玉 千葉 関東の公園、庭園、観光地を紹介しているパークナビ
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Aさんの庭は杉並区阿佐ヶ谷にある区立公園です。
大正時代に建築された民家が、宮崎駿監督の「トトロの住む家」で紹介されたことから、Aさかんの庭はジブリファンや歴史好きの方に人気の公園になっています。
この記事ではAさんの庭の歴史と見どころについて説明します。
Aさんの庭がある場所には、かつて昭和初期の杉並の文化と生活を今に伝える歴史的な住宅と庭がありました。
民家の外観は赤い素焼きの屋根瓦の洋風住宅で、垣根越しに見える庭一面に美しいバラが植えられていたことから、バラの家と呼ばれていました。
持ち主が引っ越して空き家になったことで住宅の取り壊しが検討されたのですが、地元で保存運動が起き、6,300余の住宅保存の署名が集ったことで、2008年に杉並区は公園として整備することを決定。
その翌年の2009年には火災により住宅は焼失してしまいましたが、宮崎駿の協力を得て2010年にAさんの庭として開園しました。
スタジオジブリの設立者、宮崎駿は小学生から高校生までの時を杉並区で暮らしていました。
また、大学卒業後、阿佐ヶ谷にあったアニメスタジオで、風の谷のナウシカの制作スタッフとして働くなど、阿佐ヶ谷にゆかりのある人物です。
となりのトトロは1988年に発表されたジブリアニメの名作ですが、1991年に「トトロが住みそうな家」として、宮崎自身の著書「トトロの住む家」で紹介したことがきっかけで、Aさんの庭とジブリの関係は深まることになりました。
住宅が焼失後、阿佐ヶ谷を良く知る宮崎駿は杉並区へ公園のデザイン画を提出。
杉並区では宮崎駿の提案を元に公園の整備を行いました。
公園名は宮崎駿が命名したAさんの庭に決定。
「Aさん」とは、公園に来る利用者を指すとともに、この地に建っていた住宅の持ち主、近藤英さんの名前からとったものです。
Aさんの庭は小さな公園ですが、園内には井戸、勝手口、玄関など旧住宅跡地や、バラ園をはじめとする植物など見どころがいくつもあります。
白い門と垣根に囲まれたAさんの庭の入り口。
公園というよりも阿佐ヶ谷の住宅地の中の民家のような佇まいです。
旧住宅の跡に再現されたモダンな建物は、かつての住宅の雰囲気を継承するとともに防災倉庫やトイレを備えています。
クヌギやきんもくせいなど四季折々の植物が植えられているAさんの庭は、家庭の庭のような雰囲気です。
昔から利用されていた井戸を残し旧住宅で使用していた屋根瓦を設置した現役の井戸。
Aさんの庭にはピクニックや休憩ができるベンチも備えられています。
園内には売店はありません。また近くにコンビニもありませんのでピクニックならお弁当を持参してください。
ジブリファンの巡礼地のひとつになっているAさんの庭。
この日はコスプレの撮影が行われていました。
JR中央線阿佐ヶ谷駅から徒歩13分
JR中央線阿佐ヶ谷駅から関東バスの中野駅行きに乗り、東原バス停で下車。バス停から4分
Aさんの庭には駐車場はありません。
また近隣にもコインパーキングはありません。
ちかくの公園
馬橋公園でピクニック。ちびっこ広場の遊具であそぼう
住所 | 東京都杉並区阿佐谷北5-45-13 |
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公園情報 | 入園料:無料 開園時間:7時 閉園時間 5月~8月 19時 11月~2月 17時 3、4、9、10月 18時 |
園内の施設 | トイレ 震災時用備蓄倉庫 |