小石川後楽園の見どころは? 大泉水と大堰川の絶景
               

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文京区

小石川後楽園 | 見どころガイド


小石川後楽園の見どころは? 大泉水と大堰川の絶景

 
小石川後楽園は東京都文京区にある都立公園です。
 
江戸時代につくられた庭園には、日本の名所を模した景観や歴史的な建造物、そして季節の花木など見どころがたくさんあり、秋の紅葉シーズンや、桜が見頃を迎える春は、都内はもちろん遠方からもたくさんの行楽客が絶景を眺めに訪れます。
 
この記事では小石川後楽園へお出かけする方のために、園内の見どころと楽しみ方を紹介します。
 
 
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小石川後楽園の見どころ


小石川後楽園の見どころは、京都や中国の景勝地を再現した自然美の景観です。
7ヘクタールの広さがある園内は海、山、川、田園の4つのテーマに分かれていますので、それぞれの場所ごとに見どころを紹介します。
 

大泉水エリア

「海」をイメージした大泉水は琵琶湖の景観をモチーフに作庭されました。
 
大泉水の周辺には、春のシダレザクラ、秋の紅葉、夏は新緑に覆われた白糸の滝など見どころがたくさんあり、歩きやすい散策路が巡っていますので、お散歩にはおすすめの場所です。
 
小石川後楽園の中央に広がる大泉水。
池の中央には、古代中国で仙人が住むといわれていた蓬萊に由来して作られた蓬萊島(ほうらいじま)が浮かんでいます。
 
周辺の散策路を歩きながら大泉水を眺めると、場所によってさまざまな景色を見せてくれます。
江戸時代はこの池で舟遊びがされていたそうです。
 
小石川後楽園を代表する名木、推定年齢80年のシダレザクラの見頃は3月中旬。
シダレザクラは、ソメイヨシノよりも1週間ほど早く花を咲かせるのが特徴です。
 
大泉水の池畔には、里ザクラとソメイヨシノなど、33本の桜が植えられています。
 
大泉水の西側にある紅葉林は小石川後楽園で人気の紅葉スポット。
紅葉林から大泉水をめぐる歩道を歩いていけば、どこから眺めても美しい紅葉風景が堪能できます。

 

大堰川周辺

京都の嵐山を再現した大堰川(おおいがわ)の周辺は、川と山をモチーフにつくられた渓谷のエリア。
 
大堰川にかかる渡月橋と通天橋の周辺は、11月の紅葉シーズンはたくさんの行楽客で賑わいます。
 
大堰川には二本の橋がかかっています。
川面の近くに配されている平坦な渡月橋は京都の桂川にかかる名勝橋。高台にある朱塗りの通天橋は東福寺の橋を模したものです。
 
大堰川に渡されている沢渡。
子どもはピョンピョンと楽しそうに渡っていきますが、石にはコケが生えていて滑りやすいので注意してください。
 
小石川後楽園は中国の風物を多く取り入れた庭園です。
橋と水面の影を合わせて満月に見えることから名付けられた円月橋もそのひとつ。
 

中国の景勝地、廬山に似ていることから名づけられた小廬山は、一面をオカメザサでおおわれた築山。
山頂からは庭園を見下ろすことができます。

 

書院地区

小石川後楽園の南側に広がる日本庭園は水戸藩上屋敷の御殿があった場所で、現在は藩邸の内庭が公開されています。
 
寛永6年に小石川後楽園が作庭された当時は、こちらの書院地区がメインで、正門も書院地区にありました。
 
池と樹木の日本式庭園、内庭は水戸藩の庭だった場所。
内庭のある書院地区は訪れる人が少ないので、小石川後楽園のちょっとした穴場スポットになっています。
 
江戸時代の様子をそのままとどめている内庭。
池に咲くスイレンの見頃は5月下旬から7月中旬です。
 
内庭と後楽園の仕切りとして設置されていた唐門の跡。
門は戦災により焼失してしまいましたが、令和2年に復元工事が完了し、土日祝日に限り開門されます。

 

田園エリア

小石川後楽園の東側は、大泉水や大堰川の景観とは異なるのどかな田園風景。
 
梅や花菖蒲、アヤメなど、早春から初夏にかけて見頃を迎える植物が鑑賞できます。
 
小石川後楽園の梅林には35種類 90本の梅が植栽されていて、2月上旬の早咲き梅から3月上旬の遅咲き梅まで、約一か月間、梅の花が楽しめます。
 
小石川後楽園の初夏のお楽しみは660株もの花菖蒲。
菖蒲田沿いに掛けられた小さな木道から薄紫や白の美しい菖蒲を間近に眺めることができます。
 
6月上旬の日曜日には無料ガイドツアーも行われています。
 
水戸光圀が教育のために造った田んぼ。
3月に行われる田おこしから5月の田植えまで、稲田の作業が見学できます。
 

小石川後楽園の史跡

国の特別史跡、および特別名勝に指定されている小石川後楽園には、水戸徳川家ゆかりの史跡が点在していますので、歴史散策にもおすすめです。
 
水戸光圀が史記「伯夷列伝」を読み、感銘を受け伯夷、叔斉の木像を安置した得仁堂。
 
三代将軍 徳川家光がこの岩の近くの枝に手ぬぐいをかけて河原の石に腰をおろしたとの言い伝えがある屏風岩。
新緑の季節には岩の周辺で白つつじが花を咲かせます。
 
京都の愛宕坂にならって造られた47段の石段からなる愛宕坂は、神田上水跡の北、八卦堂跡に上る坂道です。
現在 階段には柵があり、愛宕坂の階段を歩くことはできませんが、石組みの階段を下から眺めるだけで古都の風情を感じることができます。
 
 

 
 
・周辺の公園

北の丸公園 icon-external-link

小石川植物園 icon-external-link

 
 

9.小石川後楽園へのアクセス

・JR総武線「飯田橋駅」東口から徒歩7分(500m)

・JR総武線「水道橋駅」西口から徒歩8分(600m)

・都営大江戸線、東京メトロ東西線、有楽町線、南北線「飯田橋駅」C2出口から徒歩3分(180m)

・東京メトロ丸ノ内線、南北線「後楽園駅」2番出口から徒歩8分(600m)
 

10.小石川後楽園の駐車場

小石川後楽園には駐車場はありませんので、お車の方は周辺の時間貸し駐車場を利用してください。
 

 
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住所 東京都文京区後楽1
TEL : 03-3811-3015(サービスセンター)
公園情報開園時間 : 9時~17時
休園日 : 年末年始
入園料 : 300円
園内の施設・涵徳亭(茶屋、集会所)
利用時間 : 喫茶10時~16時 ランチ11時~14時

・小石川後楽園葵屋(土産物店)
・びいどろ茶寮(喫茶・食事処)
・サービスセンター
                   
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